アクロコルドン

Q.
「水いぼ」についてお尋ねします。首に小さいものが数個と腋にも数個あります。
近所の皮膚科に行ったところ、電気でとるしかなく、薬はないとのことなので、そのままにしています。
ほおっておいても大丈夫でしょうか。
悪性ではないと言われましたが、数が増えているので、目立つこともあり、不安です。
知人には老化現象の一つといわれました。
あまり大きくなるようなら切らなければならないかもと思っていますが、痛みや痕がどうなるかも心配です。
また費用はどのくらいかかるのでしょうか
(64歳女性)

A.
ご質問の発疹は「水いぼ」ではなく、アクロコルドンと思います。
ちなみに水いぼは中央にへこみがある丘疹で、伝染性軟属腫ウイルスがプールやお風呂で感染してできる幼小児の病気です。
大人でもできることがありますが、なにかの原因で免疫が低下しているときに多いようです。

アクロコルドンは首、腋の下、胸などにできる1ミリ程度の大きさの突出した良性の腫瘍です。
病理学的には、多くは老人性疣贅(脂漏性角化症)ですが、軟性線維種であることもあります。

痛みやかゆみなどの症状はなく、美容的な訴えやひげ剃りや衣類で引っかかるということで皮膚科を受診されるようです。
悪性化する心配はまずありませんが、大きくなってきたものは除去した方がよいと考えられます。

中高年に多く、私の首にもできています。原因ははっきりしていませんが、確かに老化は関与しています。
ただし、20代、30代の若い人にもできることがあります。
肥満、糖尿病、肝障害、甲状腺疾患などの内科的要因、過度の発汗や衣類でこすれることも関係してる可能性があります。

除去のやり方としては、消毒してハサミで切りとるのが簡単ですが、小動脈からかなり出血することがあります。少し大きめで有茎性のものは、根元を細い糸で縛って血流を止めておくと、数日で壊死を起こして自然に脱落します。

1センチを越えるような大きなものは、麻酔して切除・縫合する以外にないかもしれません。

電気焼却やレーザー治療も行われていますが、私はもっぱら液体窒素を用いた凍結療法をしています。
麻酔したり縫い合わせる必要がなく、出血せずに小さなものを多数処置できます。
たいていは除去後の瘢痕を残さず治癒します。

健康保険でできますので、近くの皮膚科で相談して下さい。


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